象牙は、印鑑素材の中で、耐久性、耐摩擦性に優れ、重量感を誇り、手触り、質感とも最高の印材と言っても良い印材です。使い込むにつれて美しい光沢が出てきます。朱肉の馴染みも良く、使うほどに愛着が湧く印鑑となります。
象牙の主成分はカルシウムで構成されており、キメが細かく耐摩耗性、耐久性に優れた印鑑に理想的な印材です。また、朱肉の付きも良く、適度な硬さと弾力性、粘り気があるので紙への馴染みも良いので、美しい捺印ができる印鑑として知られています。象牙(中)の品質としては、象牙(並)よりキメが細かく印材の頭部には、細かな網目模様が見られます。
象牙の各グレード説明はこちら>>
国際的な取引制限(流通の制限)、象牙特有の美しさ、加工のし易い芸術観点から、時期の経過とともに希少価値が上がり、手に入れにくい素材となっております。
1989年にワシントン条約により輸出入禁止になりましたが、日本国内で公的な管理の元で販売が行われている象牙は、違法ではありません。販売を行っている象牙は、日本政府の認定シールが付属する象牙になります。
角印(社印)とは、印鑑を押印した際に印影が四角い枠で囲まれている印鑑のことを指します。個人用印鑑では、あまり作製されない形のため、風格がありますが、認印にあたる役割を果たします。捺印の機会が他の実印や銀行印と比べても一番使用頻度が高い印鑑となり、多くの方の目に触れる機会があるため、こだわりの印鑑で作製しますと相手に与える印象が変わってきます。
最近では、個人事業主やフリーランスの方も、取引先(企業)に提出する請求書や見積書に良い印象や信頼性を高めるために角印(社印)を用意し、捺印される方もいらっしゃいます。
角印(社印)が求められるとき
角印(社印)は、法人の認印に当たるので、特に届け出や登録を行う必要はありません。
取引先に提出する見積書
取引先への納品書
請求書
領収書
社内の通達・通知文章
角印(社印)サイズの規定
一般的に一辺の長さが21.0mmから24.0mmで作製されることが多いですが、30.0mm以内に収まれば、ほとんどの書類に対応ができる大きさになります。
角印(社印)に適したサイズはこれ!
当店で一番ご注文をいただく大きさは、21.0mmになります。また、セット販売の際にも人気の21.0mmにさせていただいております。
角印(社印)の刻印内容
刻印内容については「株式会社○○之印」のように、会社名や屋号を刻印します。会社名の文字数によってバランスを取るために「之印」あるいは「印」を付けることがあります。
会社設立には、角印(社印)が必要?
結論から申しますと、角印(社印)のご用意は任意となりますが、実印を必要としない取引や契約書などに捺印を行う際は、認印にあたる角印(社印)がなければ、実印または、銀行印を捺印する場合が発生し、基本的に実印や銀行印は対外的に多様する印鑑ではないため悪用や危険のリスクが高くなるので、認印として使用する角印(社印)をご用意することを推奨しています。
事業で使用する目的でしたら、印鑑の種類を問わず、経費として計上することができます。勘定科目は「消耗品費」勘定を使用し、10万円以上の高額な印鑑を購入した場合は「工具器具備品」勘定し、資産として計上可能。印鑑を作製し、長く使うことになるので、経費計上できるなら良い印鑑をとグレードの高い「象牙」を選ばれる方も多いです。
当店では、職印の作製も可能です。職印とは、資格や肩書きの入った個人名の印です。「社会労務士 山田太郎」という職印を作製する場合は、「社会労務士 山田太郎 之印」としたり、「山田 社会労務士 太郎」と氏名の間に士業名を挟む形の縦書きで作製したりもします。文字数の制限などにより作製ができない場合もございます。お考えいただいている士業印(職印)が作製可能かどうか、また、どのような配置となるか、不安な方はご注文前に一度当店までご相談いただけましたら回答させていただきます。
職印作製についてのお問い合わせはこちらから>>
象牙は、とてもデリケートな印材となります。乾燥や急激な温度変化がある時期には、特に気を付けて必ず印鑑ケースに入れて保管することを推奨しています。印鑑の水洗い、ウェットティッシュでのお掃除は絶対にお止め下さい。印面が脆くなり欠けやすくなります。綺麗にするつもりが逆に劣化の原因になります。細かいゴミや汚れが付着して気になる場合は、専用の柔らかいブラシを使用して、定期的にお手入れをするようにしましょう。
大切なご印鑑を京印章制作士がご注文ごとに一点ずつ心を込めて手書きした文字で印鑑を作製しています。一般的に見られる印影は、コンピュータの印影作成ソフトを使ってフォント文字を修正して作成されます。しかし、そのコンピュータ文字を使用した場合は、どれも似た印影になりがちです。温もりある職人手書きの印影は、世界に一つだけの証。
仕上げの彫刻は、彫刻機にて荒彫りした後、機械では表現が難しい柔らかい曲線を熟練職人が印刀で丁寧に彫り、手書きの風合いを損なわないよう手仕上げ彫刻をします。完全手彫りではありません。
アタリは、突起タイプと合わせてシールを貼らせていただいています。
※突起タイプのアタリの素材は、白色の象牙を使用しています。
角印の場合、印袋が付属します。
印袋は、持ち運び用など一時的な簡易的保管手段となりますので、大事な印鑑の保管には、衝撃や乾燥に強い印鑑ケースでの保管を推奨しています。
会社設立の印鑑は、セットがお得!
会社設立時に必要となります実印・銀行印・角印・アドレスゴム印の単品から各組合せでセットにしました商品を下記に取り揃えています。