印鑑は、実印・銀行印・認印の3つの用途に分けられます。実印は重要な契約書や法律文書に使用され、サイズが大きめ(15.0mm~16.5mm)がおすすめです。銀行印は銀行取引に使用し、13.5mm~15.0mmのサイズが一般的です。認印は日常の書類や宅配の受け取りなどに使用され、10.5mm~12.0mmのサイズが適しています。
実印・銀行印・認印の表記は、当店で分類上分けさせていただいておりますが、銀行印をご注文された場合でも、実印や認印として、また、実印をご注文された場合でも、銀行印や認印としてご使用いただいても問題ありません。ご使用用途は、お客様のご判断でご使用いただけます。
男性用の実印は、堂々とした16.5ミリまたは、18.0ミリをお勧めしています。女性の方でご結婚されている場合は、ご主人より小さいものをお選びいただくお客様が多いですが、男性の方と同じ大きさの実印でも問題ございません。女性の方でも、企業家の方などビジネス上でご使用になる場合は、大きいサイズをお勧めしています。代表者としての実印をお作りください。印材によっては、21.0ミリもご用意しています。
実印が求められる時は
必ず準備が必要となり使用する場面が訪れるのが「実印」です。重要な手続きに用いられることが多く、頻繁に押印をする印鑑ではないため、急に必要となり慌てて準備するケースも多いです。例えば、土地や家を購入する時(不動産取引)や自動車を購入する時、金銭などの貸借証書・契約書で使用されます。その他には、遺産相続を行う際にも使用されます。
実印の規定
作成しても登録しなければ実印の効力を発揮しません。実印は、市区町村(住民票を登録している)の役所に登録された、公的に認められた印鑑のことを指します。印鑑登録は、1人につき1カ所でしか登録できません。引っ越しの際は、転居先で印鑑登録が必要になります。役所に申請を行い正式に登録された印鑑が、実印となります。何かしらの手続きが必要であるため、簡単に印鑑を変えることはできず、一度登録した実印を一生使い続ける人も多いのが現状です。必要に迫られ、納期が比較的早い大量生産を行っている印鑑を一生使い続けることにならないよう、早めの準備と印影が他の人と異なることが最も重要です。
●8mmの正方形以上、25mmの正方形以内に収まるもの
●形は、円形が一般的です。
●フルネーム、苗字のみ、名前のみであれば登録は可能。
※旧姓での作製はできませんし、フルネームで作製されている場合、結婚して名前が変わった場合には、新しく作製する必要があります。女性の方は、名字が変わることがありますので、名前だけで作製されると長く使用できます。
●ゴム印やスタンプなど変形しやすい材質は登録不可。
印影の重要性
実印は、最も重要な印鑑になります。購入の際に注意して確認しておく必要がある点は、コンピュータで大量生産されている実印であるかどうかです。機械彫りで大量生産されている印鑑は、納品がとても早く、価格帯も非常に手頃です。しかし、重要な意思決定の時に、合意の証明が他の人と同じ印では、セキュリティ上好ましくありません。自分だけが持っている印影で印鑑を作製することが重要です。
男性用の銀行印は、15.0ミリ、女性用の銀行印は、13.5ミリがお勧めです。
実印と銀行印を一本に統一すると、保管や管理が楽になるとともに、本来二本分のコストを一本分に抑えられるため、経済的です。しかし、紛失した時のリスクも考慮する必要があります。
実印と銀行印を分けていれば、失くした印鑑のみの再登録手続きで済むのですが、兼用にしていると実印と銀行印の両方の手続きが必要となります。また、悪用される危険性も、実印ならば不動産や車、銀行印ならば登録した金融機関までリスクが高まります。各印鑑の使用用途や重要度が異なることを考慮すると、別々で用意することを推奨します。
銀行印が求められる時は
銀行印とは、銀行・信用金庫・信用組合などの金融機関に印影の届け出をしている印鑑のことを言います。預金の引き出しや振り込みをする際に使用されていましたが、ATMなどの普及により、キャッシュカードなどで引き出し・振り込みを済ませることが多くなり、頻繁には必要がなくなりつつあります。しかし、金融機関での口座開設や保険の契約など金銭に関わる契約の際には必要です。
銀行印は、縦書き・横書きどちらが人気
印鑑本来の彫刻文字としては「縦書き」が基本ですが、昔から上から下へお金が流れていくことを避ける意味で、「横書き」がお金がたまるとされており、ほとんどのお客様が「横書き」を選んでおります。認印や実印は縦書きで作製される方が多く、区別しやすいというメリットもございます。
認印や実印を銀行印として登録できますか
認印や実印として使っている印鑑を、銀行印として登録することに法律上の問題はございません。大量に生産された印鑑を登録することも可能です。しかし、同じ名字の印鑑が簡単に手に入るため、悪用される危険性が増します。また、一緒に使ってしまうと、普段から頻繁に使うことになり、印影が偽造・複製されるリスクも高まります。自分の財産に関わる重要な印鑑なので、セキュリティの観点から、偽造されにくい手書きの印影とし、認印・銀行印・実印は別々にご用意いただくことをお勧めします。
男性用の認印は12.0ミリ、女性用の認印は10.5ミリがおすすめです。ただし、会社などで使用する場合、上司の方より大きいサイズの印鑑となってしまう可能性があるため、小さめの10.5ミリを選ばれるお客様もいらっしゃいます。
認印が求められる時は
認印とは、届け出を必要としない印鑑のことです。日常生活だけでなく、職場での確認事項への簡単な署名として、または回覧や荷物の受け取りなど、書類の承認や意思確認にも使われます。
人気の書体は
確認したというサインの代わりになることに使われることが多いので、当店では、「読みやすい印相体」をお勧めしています。他の人が見て判読しやすいことが理想です。
認印は、縦書き・横書きどちらが人気
縦書きを選択する方が圧倒的に多いです。理由としては、横書きでも使用可能ですが、現代の横書きは『左から右』、一方で印鑑の横書きは『右から左』となるため、相手に判読されにくくすることを避けるため縦書きが選ばれています。
印鑑を選ぶ際には、印材の特徴や用途に応じて適切な素材を選ぶことが大切です。牛角や黒水牛などの高級素材は耐久性が高く、実印や銀行印に最適です。オランダ水牛や薩摩本柘は、柔らかな色合いと手触りが魅力で、認印にもおすすめです。また、象牙やマンモスなどの希少素材は、独自の風合いと高い耐久性を持ち、特別な印鑑として人気です。用途や好みに合った印材を選び、長く愛用できる一本を見つけてください。
特徴 | 細かい木目と滑らかな質感が特徴で、手触りが良く耐久性に優れています。 |
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用途 | 日常の書類の押印や認印として使われることが多く、軽く扱いやすい印材。 |
寸法 | 認印としては10.5mm〜12.0mmのサイズが人気で、使いやすい大きさです。 |
特徴 | 鮮やかな木目と耐久性があり、環境にも優しい素材です。 |
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用途 | 日常の認印や軽い契約書類の押印に適した実用印鑑です。 |
寸法 | 認印として10.5mm~12.0mmが人気サイズで、軽くて扱いやすい。 |
牛角(特上)印鑑を検討しているお客様からよくいただく質問をまとめてあります。
オランダ水牛(白)の牛角(上)より高額なのはなぜですか?
マダガスカル産の「牛角(特上)」は希少であり、厳選された角からわずかしか取れないため、非常に貴重です。また、牛角の特徴である自然な色合いや模様は、人工的に作り出すことができないため、その美しさと個性が高く評価されています。一本一本が異なる模様を持っており、同じものは二つと存在しないため、唯一無二の価値があります。
印影の書体はどれを選べばいいですか?
当店で推奨している書体は「流線印相体」となります。西野独自書体の「流線印相体」は、運気や金運を受け止めるようにという願いを込めてデザインされており、その一筆一筆は上向きに流れるように描かれています。完成した印影はただのフォント文字とは一線を画し、大胆かつ繊細な筆致が生み出すバランスの良さは、大切な書類に幸運と高級感をもたらします。
「流線印相体」を選ぶことで、縁起の良さを身近に感じながら、日々の生活に富と幸福を招き入れる手助けをいたします。
認印として使用される場合は、相手に判読がしやすい「読みやすい印相体」を推奨しています。
当店の印鑑は、お客様の大切な印鑑を、京都の熟練の印章制作士が注文を受けてから一点ずつ手書きでデザインし、作製しております。一般的なコンピュータによる印影とは異なり、職人の手によって生み出されるため、お客様だけの唯一無二の印影をお持ちいただけます。それにより、お客様の大切な文書や契約に、温かみと個性を加えることができます。
彫刻工程においても、荒彫り後、職人が手彫り仕上げを行い、手書きの風合いを大切にした仕上がりを実現しています。この手仕上げによる細やかな曲線は、機械では決して表現することができない、職人技の結晶です。