実印は、市区町村の役所で「印鑑登録」をすることで法的な効力を持ちます。登録には以下のような条件があります。
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フルネームの印影が必要
実印登録には、姓名を含めたフルネームの印影が推奨されていますが、自治体によっては名前のみ・苗字のみでも登録可能な場合があります。登録条件は地域ごとに異なるため、事前にお住まいの市区町村に確認するのがおすすめです。 -
ゴム印や変形しやすい素材は不可
ゴム印など変形しやすい素材は、登録時に不適合と判断されます。チタンや黒水牛など耐久性のある素材を選びましょう。 -
1人1本のみ登録可能(唯一性)
実印は一人につき1本しか登録できません。紛失防止や保管の安全性にも十分注意が必要です。
印影が判読不能なデザインや既成品の認印は使用できないため、一人ひとりの名前に合わせたフルオーダーの印鑑作成が基本となります。
女性の実印について
- 実印の彫刻名については「フルネーム(姓名)」で作成される方が一般的ですが、女性の方を中心に「名前のみ」で作成されるケースも多く見られます。これは、結婚・離婚によって姓が変更となる可能性を考慮した選択とされており、「何度も印鑑を作り直す手間を避けたい」という実用的な理由から選ばれる傾向があります。
- ただし、「名前のみ」の印影は「フルネーム」と比較してセキュリティ面でやや不利とされることもあり、偽造防止や本人性の証明力を重視される方には、フルネームでの彫刻をおすすめしています。用途やライフスタイルに合わせて、ご自身に最適な彫刻内容をお選びください。